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個人間融資 ニュースメディアで読者と記事を創る(7)

今回の記事は「個人間融資 ニュースメディアで読者と記事を創る」です。

–どのように読者を巻き込んで記事を作っているのか、もうすこし詳しく教えていただけますか。

エルンスト:基本はコメント欄を通じたコミュニケーションです。例えば、医療問題を担当しているジャーナリストは医者や病院関係者向けに普段は記事を書いています。それに対して、医療業界や患者などがコメントという形で反応する。そうして議論が始まり、ジャーナリストは問題意識や知識を深めていく。その後、医療業界に関係ない全読者向けの大きな記事になっていきます。

 こういうケースもありました。気候変動を担当しているジャーナリストは石油業界の人と地球温暖化の脅威について話し合いたいと考え、記事でロイヤル・ダッチ・シェルの社員に呼びかけました。「エネルギーの将来についてどう考えているか、それがあなた方の仕事にどう関係しているかという点を話し合いましょう。匿名でOKです」と。

 すると、20人の社員が呼びかけに反応しました。そこで、取材したジャーナリストは匿名のものを含め会話のトランスクリプトを公表、さらなる議論を呼びかけた。最終的にシェルが1990年代初頭に地球温暖化の脅威に関する社内向けのドキュメンタリーを作っていたという事実に辿り着きました。『不都合な真実』の10年以上も前の話ですよ。この記事はグローバルに取り上げられました。

 つまり、The Correspondentの読者はふたつのタイプの記事を読んでいると言えます。ひとつはすべての読者向けに書かれた特集記事、もうひとつは自分がよく知っている業界の専門記事です。エネルギーセクターで働いている読者であれば、自分がコントリビュートしているエネルギーセクターの記事と、全体向けの記事の両方を目にする。

 あらゆる記事には読者に対する質問があります。医療業界における官僚主義に関する記事であれば、「あなたは医者ですか?あなたの仕事に官僚主義がどのような影響を与えているのか教えてください」「患者さんですか?あなたが受けた治療にどういう影響があったか教えてください」と聞きます。あらゆる記事にそういう質問を入れることで、読者に貢献したいという私たちの思いが伝わる。

次に続きます。

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